1 多岐に渡る内容を学習
総合学習では、プログラミング教育の多くの実践がなされています。それは、総合という学習の内容が多岐に渡っているので、扱いやすいという点があると考えます。「なんでもあり」です。
ただ、文科省のサイト「学びのコンソーシアム」で掲載されている実践を見ると、企業等の学校外の人々の協力により成り立っているものがほとんどです。
そもそも総合が始まったときは、理科でも社会でもなく子ども達が自分達で課題を設定し探究していくものとして誕生しました。
ですから、世の中日常の中で疑問に思ったことや深く調べてみたいと思ったことは、何でも総合学習の対象となったのです。
2 郵便の仕事をプログラミングで紹介
東京都の小学校と日本郵便が協力して、郵便の仕事の説明をするプロクラムを作成する実践がありました。
上の絵のようにスクラッチを活用し、投函されたはがきがどのようなルートで個人宅まで運ばれていくのかを「ふきだし」による説明とスプライトの動きによるアニメーションでまとめています。
授業としては、最初に図書やネットなどを活用し仕事について調べていきます。続いて実際の現場である郵便局でお話を聞いたり施設の様子を見学したりする学習をします。それらを基にグループでプログラミングに取り組みます。
郵便の仕事については、低学年の生活科で登場し3年生の社会科の町探検などでも施設を見学する学習があります。
この実践は3年生であることから、これまでの学習のまとめとなる内容をプログラミング教育とコラボして行ったという感じがします。
いったい「生活科」なのか「社会科」なのか、はたまた「総合学習」なのかと、今の学校は何の学習なのかを特定するのが難しいですね。