マイクロビットの照度センサー利用

1 マイクロビットを使った6年生の授業

横浜の小学校では、6年生が理科の授業にマイクロビットとビジュアル言語を活用して授業を行っています。部屋の明るさに応じて電気をつき消しさせる実験です。

単元の目標は、「電気の量や働きに着目して、それらを多面的に調べる活動を通して、発電や蓄電、電気の変換についての理解を図り、観察、実験などに関する技能を身に付けるとともに、主により妥当な考えをつくりだす力や主体的に問題解決しようとする態度を育成する。」です。

簡単に言うと、明るさに応じて電灯のスイッチを切り替えるプログラムで仕組みを学ぶとともに節電の意識も育もうとするものです。

使われているのは、多くのセンサーが組み込まれている小さなパソコンのマイクロビットです。その照度センサーを使い、ビジュアルプログラム言語で、暗いときだけ照明を点けるプログラムを作成する学習です。

2 子ども達の感想

この授業の事後の子ども達の感想は次の通りです。

  • センサーを使うと効率よく電気を使うことができる
  • 身の回りには多くのセンサーが使われている
  • 電気の無駄遣いが減らせそう

持続可能な社会を作っていかなくてはならない未来の社会人である子ども達には、とても大切な分野の学習であると考えます。

元来、理科が好きだというお子さんは多くいます。その理由は、「観察」や「実験」などがあるからでしょう。

机上の学習だけではなく、生物を観察したり器具や機器を操作したりして、疑問に感じたことを具体的にそして操作的に解決していくところが理科の面白いところです。

「見てみたい」「やってみたい」と誰だって思います。そんな知的好奇心を満足させる教科と言えるでしょう。そこに、センサーやプログラミングが絡んでいる実例です。

先生方だって、「でんじろう」さんのように色々なパフォーマンスを見せたり体験させたりして、子ども達を喜ばせたいのです。

ただ、その教材準備が時間的そして経済的にできないのです。

そんな中、このようにマイクロビットとパソコンさえあればできるような実践は、大変有効であると考えます。