分数って何?食べ物で学ぼう

1 分数って何?

「分数」って聞くと、ちょっと難しそうな感じがするかもしれませんが、実はすごくシンプルなんです。「分けた数」って意味で、例えば「2分の1」は、2つに分けたうちの1つのこと。だから、3分の2は3つに分けたうちの2つ分です。わかりやすいですよね!

食べ物で考えると、もっとイメージしやすいです。ホールケーキを思い浮かべてみてください。ケーキ全体が1ホールで、それを4つに切ったとき、3つ分が「4分の3」です。

ピザの場合も同じで、8つに切ったうちの4つは「8分の4」です。ここまで大丈夫ですか?

じゃあ、4きれと3きれを合わせたら何きれになると思いますか?そう、7きれですね。だから、8分の4たす8分の3は8分の7になります。

引き算も同じようにできます。ただ、2分の1と4分の1は足したり引いたりできないんです。どうしてかというと、2つに分けたものと4つに分けたものは大きさが違うからです。1つ分の大きさが違うもの同士は、同じようには数えられないんですね。

2 通分と約分って何で必要?

2分の1は、4つに分けたときの2つ分と同じ量なんです。だから、2分の1は、4分の2になります。4分の2たす4分の1は、4つに分けたものが3つ分になるので「4分の3」になります。これで足し算ができましたね!

このように、分数の大きさを同じにすることを「通分」って言います。足し算や引き算ができるようにするための方法です。

また、さっきのピザの例で、8分の4は全体の半分なので、これは2分の1と同じことです。このように大きな数字の分数を最も簡単な分数に表し直すことを「約分」と言います。

つまり、通分は計算するため、約分は分かりやすくするために必要なんですね。

分数では、分母は分数の線の下にある数で「割る数」、分子は線の上にある数で「かける数」とも言えます。だから、3分の2は、1つのものを3つに分けた2つ分で、式にすると「1÷3×2」になります。こうすると、普通の数字として考えやすくなるかもしれませんね。