1 かけ算の式の意味
こんにちは。今回は「かけ算の式の意味」について、できるだけわかりやすくお伝えしますね。
かけ算の式をしっかり理解することは、算数のいろんな学習内容をスムーズに理解するカギになります。
2年生で学ぶかけ算では、「1つ分の数 × いくつ分の数」 で全体の数を求める、という考え方が基本です。
この中で特に重要なのが、「1つ分の数」です。
これは「単位あたりの量」や「もとにしている量」を表しています。実は、算数のさまざまな単元で、この「単位量」という考え方がとても大切になってきます。
たとえば、長さでは「1cm」、面積では「1平方センチ」、体積では「1立方センチ」といった単位が基準になり、その「いくつ分か」を計算します。
一方、「かける数」は、たとえば「×2」なら「2倍」というように「割合」を表します。この数は、小数や分数、割合(何割、何%など)になることもあります。
割合の問題で「どっちをどっちで割るのかわからなくて、逆に計算してしまった…」ということがよくあります。
そんなときは、▢を使って、まずはかけ算の式にしてから割り算に直すと、混乱せずに計算できるようになります。
式を書く際、答え(=〇〇)まで書く場合と、式だけで終わらせる場合があります。
答えまで書くなら、計算ミスをすると全体が不正解になるので要注意です。もし自信がないときは、「〇×△」で式を終わらせるのもアリですよ。
2 かけ算の式の単位
普段、式に単位をつけることは少ないですが、もしつけるなら、すべての数に単位をつける必要があります。
たとえば、100円のお菓子を2個買ったときの代金を表す式は
100×2 =200の場合、式の「頭」の100円と「おしり」の200円は同じ単位になります。
どんなかけ算でも「頭」と「おしり」が同じ単位になる、というルールを覚えておくと便利です。
式を書くことは単なる途中経過ではありません。実は、問題の本質を理解するためのとても大事な部分です。
式が分かっていて、計算も正確にできれば、必ず正しい答えにたどり着けます。
逆に、式がわからないと解けません。だからこそ、式だけ正解した場合でも「よく頑張った!」と褒めることが大切です。
かけ算の式を正しく理解することは、算数を楽しく学ぶ第一歩です。一緒にお子さんと練習してみてくださいね!