1 引き算のサクランボ計算
では、引き算のサクランボはどうして難しいのでしょうか。簡単に言うと、引いてからまた足すという2段階の計算があるからです。しかもビジュアル的にもまとまりがなく、教科書の図も適切ではありません。まさに教師泣かせの部分と言えるでしょう。
上の絵の通り、11を10と1に分解します。ここがサクランボです。10から7を引いて3。3と残っている1を足して4が答えとなります。
このやり方についてもプログラミング的な方法と言えます。順次、同じ手順で行えば正解できるのですから。
足し算のように、足すことを2度繰り返すのならば混乱しないところですが、引いてから足すという違った計算方法が混じるところに難しさがあります。
勿論、減々法と言って11-1-6と2ど引き算を繰り返して合計7を引く方法も習いますが、後の筆算を学習を考えると、10をおろしてきてと考える方が合致しています。
2 ビジュアルにまとまりがない
足し算のように楕円でくくり10とすることができません。中には、斜めの位置どうしの10と7をバナナの形でくくり3と書く先生もいます。斜めの位置に無理がありますし、くくるのは足し算のイメージじゃないでしょうか。
結局、上記のように正々堂々と10-7=3 1+3=4とする方が正しいと思えます。しかし、ビジュアル的には良くないですし、難しいイメージを広げているようにも思えます。
10と1のサクランボ、10の下に7と3のサクランボを樹形図のように描き、3と1を楕円でくくって4とする方法も考えてみました。しかし、難しさには変わりがなかったという実態です。
ですから、教科書の記述や業者単元テストの流れ通り、正当な式を2本そろえて書くこととしました。ただ、プログラミングの良さを利用しようと考え、数字が動くようにして、アニメ風の式表示になっています。「ここの3と1が合わさるのだよ。」的な流れです。
勿論、個々のあたりで数字を量的にとらえられずに混乱を深めていくお子さんも散見されます。プログラミング的に順次そのような処理をしていくしか、よい解決策はなさそうです。よいアイデアがありましたら、お聞かせ願えるとありがたいです。