1 まずは読むこと
国語の勉強では、説明文と物語文が主な教材になります。これらをしっかり理解するためには、上手に音読することがとても大切です。
学校では、最初に説明文なら段落を分けたり、物語文なら場面を分けたりしてから詳しく読みます。でも、その前に全文を読んで、内容や感想を考えたり、漢字の読み方や難しい言葉の意味を調べたりすることが基本です。
全体を通してどんな内容なのか、何を伝えたいのか、どんなあらすじがあるのか、そして登場人物の気持ちを考えることが初めのステップであり、とても大切です。
このようにしてまとめた最初の感想と、じっくり読んだ後の感想を比べることもまた大事です。
初めての文章を読むときには、漢字の読み方や言葉の意味を知っておくことも必要です。これらの内容や技術を理解した上で、上手に音読ができるようになります。
2 テストで答える読解力
小学生のテストでは、どこに何が書いてあるかを理解できれば、そこから必要な文を抜き出して答える形式が一般的です。ですから、音読や黙読がしっかりできれば、テストでの目標は達成できます。
しかし、高学年になると問題の出題方法が変わってきます。例えば、文章の順番を並び替えたり、空欄に合う言葉を入れたり、指定された文字数や言葉を使って答えたりすることが増えます。
新しいことは誰でも難しいものです。何度も挑戦して慣れてくると、自信がついてきます。だから、いろんな出題形式の問題をたくさん解くことが、テストに向けた読解力をつける近道になります。教科書に沿った問題集やワークを使うのがオススメです。
一方、本当の読解力は、たとえば物語文を読んで、どの言葉から登場人物の気持ちを想像できるかという力です。この力をつけるためには、たくさんの本を読むことが一番の方法です。たくさんの本を楽しんで読むことで、自然と読解力がついていくでしょう。読書を楽しめるお子さんには、大きな力が秘められていると言えます。