道徳が教科になって変わったこと、知っていますか?

1 道徳の学習ってどんな感じ?

最近の道徳の時間、昔と比べるとずいぶん変わったんですよ。以前は教育テレビを見て感想を言ったり、国語みたいに副読本を使って読み取る練習をする感じでした。でも今は「教科」としてしっかり位置づけられて、授業の中身も違ってきました。

まず、副読本が「教科書」になり、授業内容も評価されるようになりました。その評価も、「あゆみ」(通信簿)の中に、お子さんがどんなふうに考えが変わったかを書いてもらう形です。

授業では、ただ話を読んで終わりではなく、「自分だったらどう考える?」「どう行動する?」と、自分の意見を深めていきます。さらに、学校の外の日常生活に結びつけて考える場もあります。いろいろな考え方を知って、「違う意見もアリだよね」と広い視点を学べる場になっています。

特に良いのは、普段の授業で目立たない子も、自分の経験や日常の気づきから意見をどんどん発表できること。以前よりもずっと主体的に学べるようになり、子どもたちも楽しいみたいです。

2 実際の授業はこんな工夫が!

道徳の授業では、いろんな方法が取り入れられています。例えば:

  • ワークシート形式
    四角い欄に、自分の考えを書き込むシンプルなスタイルです。じっくり考えをまとめる練習になります。
  • 寸劇(ロールプレイ)
    登場人物になりきって演じることで、感情や立場を実感できる授業もあります。子どもたちは楽しみながら学べるのが魅力です。
  • 具体的な場面の練習
    ソーシャルスキルトレーニング用のプリントを使って、「こんなことが起きたらどうする?」と選択肢から答えを考えたり、理由を説明したりします。例えば、掃除当番で困ったことがあったらどうするか、といった実生活に直結する内容です。

こうした学びを通じて、日常の中で「どう行動したらいいのかな」と考えられる力がついていきます。

いじめやSNSのトラブル、若者の孤立など、現代社会では人との関わりが希薄になりがちです。だからこそ、小さい頃から「人としてどう生きるか」をじっくり考える時間が必要なんです。道徳の時間はそのきっかけを作る大切な場なんですね。

お子さんの成長の中で、道徳がどんなふうに役立っているのか、ぜひ一緒に話題にしてみてくださいね!