見える化で安心!特別支援学級の授業の進め方

1 授業の見通しが立つこと

普通学級の授業は、まずその時間に「どんなことを解決したいか」をみんなで決めるところから始まります。その後、子どもたちが個人で考えたり、グループで話し合ったりしながら、最後にまとめをするという流れです。これが、いわゆる「1時間の学習過程」なんですね。

特別支援学級も基本は同じですが、授業の初めに「今日はこれをして、次はこうやって進めて、最後はこうまとめます」というように、具体的な流れを視覚的に示すことがポイントです。これで子どもたちは「次に何をすればいいか」がわかり、安心して取り組めるんです。

普通学級では、ここまで細かくサポートすることは少ないですが、時には学習の「見える化」が必要だと感じることもあります。視覚的にとっつきやすい学習は、どの子にもわかりやすく、効果的なんですよね。

2 特別支援学級の進度

特別支援学級では、子ども一人ひとりのペースや理解度に合わせて、学年にこだわらず、下の学年の内容を使ってじっくりと学習を進めることもあります。これは、子どもの特性に合わせた教育方法として認められているため、無理なく学べるんです。

一方、普通学級では、決まった期間内に定められた内容を進める必要があるため、どうしても「ついていけない」と感じる子が出てきてしまいます。多少は進度の調整ができるといいなと感じることもありますね。

特別支援学級のようにゆっくりと学べる環境は、今では保護者の理解も進み、途中から特別支援の選択をする方も増えています。子どもに合った学び方を見つけられるよう、選択肢が広がってきたのは嬉しいことですね。

ひと昔前のような特別支援に対する偏見がなくなり、むしろ子どもの特性や現状を正しく見て、先に待っている進学や就職までを大きくとらえて、子どもにとってよりよい選択で実を取る方が増えてきたという感じですね。