朝の偶然がくれた、今の私にピッタリの一冊

皆さん、こんにちは。
あっという間に2月ですね。
今年こそは!と意気込んでいた目標の達成(といっても新年の抱負レベルですが…)、私は少し遅れ気味。
皆さんはいかがでしょうか?

今日は、本のご紹介です。

最近、東畑開人さんの『雨の日の心理学』を読みました。朝のテレビ番組でおすすめされていて、なんとなく気になり、気づけばネットでポチリ。 普段は〇〇カリや〇〇〇オフで中古を探すのですが、放送直後にチェックしたらすぐに売り切れ。久しぶりに新品を購入しました。

届いた本には、通販なのにブックカバーがかけられていてびっくり!しかも表紙が素敵で、それを大事に扱ってくださったことに嬉しくなりました。

日常に寄り添う心理学

心理学というと難しそうなイメージがありますが、この本は日常に寄り添う形で書かれていて、すっと心に入ってきます。授業スタイルで、読み進める合間には休憩もはさんであるのですが、面白すぎて、お茶を飲んでは一気に読んでしまいました。

少しだけ、心に残ったフレーズをご紹介します。

こころの雨は突然降り出す

「家庭や職場で誰かをケアする方には、雨の日には傘をさすように、心理学を役立ててもらえたら」とすすめられています。

折り畳み傘のように

「長い人生、いつ雨が降るかわかりませんし、折り畳み傘を鞄に入れておいても損はありませんよね」。特に悩んでいたわけではないけれど、なるほど~と思い、この本への興味がぐっと増しました。

ケアする人をケアするもの

読み進める中で、この言葉に出会い、子どもが小さかった頃をふと思い出しました。 夫が出張でしばらく留守していて育児が大変だった時期に、友人が「ちょっと預かるから、近くの温泉でひと休みしておいでよ」と声をかけてくれたこと。 あの一言今でも心に残っています。自分も傘を差しのべてもらっていたなぁなんてことを改めて思い出し、じわ~ん。

雨が降った日

ちょうどこの本を読んでいた頃、私にも雨が降りました。 ほんの些細なことでしたが、習い事やスポーツの予定がある中で、自分やお友達との時間ばかりを優先する娘。その結果、予定が次々と変わり、周囲もバタバタ。やるべきことが後回しになりがちで、つい口を出したくなる私。でも、うまく伝えられず、ちょっとした意見のすれ違い。どうも娘の機嫌が悪い。 上の子たちにも似たようなことはありましたが、娘とは初めてのギクシャクした感じ。息子たちとの時とは違う反応に、同性なのにどう接すれば良いのか分からない自分にも戸惑いました。

でも、この本を読んでいたおかげで、私の関わり方もちょっと余裕をもってやり直すことができました。「パーフェクトでない、ほどよい母親でいいんだ」とも本に書いてありましたから。失敗したケアは、リカバーする。これで良いのだそう。 偶然、お友達と予定していたお泊まり会も功を奏したのかもしれませんが、娘はその後すっかり復活しました!

この本を読んで改めて感じたのは、 人のこころは晴れの日ばかりじゃないということ。 どしゃぶりの日もあれば、しとしとが続く日もある。 そんな時、この本にある知識や技術を知っていると、心に少し余裕が持てるのではないかと。

余裕がないと、ちょっとしたことで凹んでしまいがちですが、時々この本を開いて、ヒントにしながら乗り越えていきたいと思います。 子育てに限らず、人間関係すべてに役立つ一冊です。

よかったら、皆さんも『雨の日の心理学』読んでみてくださいね。 勉強しつつ、時々くすっと突っ込みを入れたくなるような、面白いところもありますよ。