変わる運動会、変わらない子どもの挑戦

1昔と今の運動会

昔の運動会って、家族みんなでテントを張って、お弁当を広げてワイワイ楽しむ一大イベントでしたよね。でも、コロナをきっかけにすっかり様子が変わりました。今は学年ごとに分けて開催したり、午前中だけで終わったりと、どんどんコンパクトになっています。

ちょっと前には、「競争で体力の差が出るのはよくない」なんて意見もあって、ガチで勝負することに否定的な声もあったんです。とはいえ、運動会って普段の体力づくりの成果を発揮する場でもあるし、子どもたちが社会に出る前に「競争ってどこにでもあるものなんだ」って感じるのも大事ですよね。だって、入試も就活も結局は競争ですし…。

コロナ禍では感染防止のため、開催時間は2時間くらい、人数も絞られて、正直ちょっと味気ない運動会になってしまいました。でも、コロナが落ち着いた今も、授業時間の確保やカリキュラムの関係で、午前中だけの開催が主流になりつつあります。

そんな短い時間の中でも、徒競走や運命走(運に左右される競争)、玉入れや綱引きなどの団体競技、ダンスやよさこいなどの表現発表、リレーなどが組み込まれて、なんとか工夫されてるみたいですね。ただ、昔は当たり前だったPTA競技や幼児競走は、もうすっかり姿を消してしまいました…。

2速く走れるようになりたい!

運動会が近づくと、小学生たちが一番願うのはやっぱり「速く走れるようになりたい!」ですよね。

ある地域では、市が現役アスリートを特別講師として招いて、長年にわたり「走り方のコツ」や運動の授業を行っているそうです。私もその授業を見学したことがあるんですが、速く走るためのポイントはこんな感じでした。

  • 手はパーにして、脇をしめてしっかり振る
  • ももを高く上げる
  • 頭や肩を揺らさず、前を見て真っすぐ走る
  • スタートで素早くダッシュをかける
  • 「ゴールの先にゴールがある」と思って最後まで走り抜く

実際にこのポイントを意識して何回か走ると、子どもたちのタイムがどんどん伸びていったんですよ!

面白かったのが、アスリートと子どもたちが一緒に走る様子を写真に撮ったときのこと。子どもたちは普通に写っているのに、アスリートの姿だけがぶれていたんです! シャッタースピードよりも速く走るなんて、さすがプロですね。