プログラミングの種類は?

1 小学校で実践されている3種

学校で行われているプログラミングは、次の3種類です。

  • アンプラグドプログラミング
  • ビジュアルプログラミング
  • フィジカルプログラミング

アンプラグドは、パソコンなどを使わずプログラミング的思考の学習を机上でするものです。全ての教科の中で実践されるもので、事柄を細分化し、順次・くりかえし・条件分岐などの流れを通って目的を達成するものです。例えば、算数の筆算のやり方や理科の仮説・観察実験・まとめなどのやり方などがこれに当たります。教科書にも示されており、小学校では一番実践量の多いプログラミング教育です。

ビジュアルは、「ビスケット」「スクラッチ」などに代表されるような言語を使ったプログラミングです。実際にパソコンを使って、絵を描いてツールにはめ込んで画面上で動きや変化を表現したり、ブロックを組み合わせて表現したりします。

フィジカルは、車やロボットなどを動かすようなプログラミングです。パソコン上で動きをプログラムして実際に物を動かすものです。また、マイクロビットと言われる小型パソコンをつないで、そのセンサー機能を利用したプログラミングは、ビジュアル言語とフィジカル的なものを結び付けた表現ができます。

2 プログラミング教育の目標に適しているものは?

小学校においては、ビジュアル言語に慣れ親しんでいる先生が少ないということと、フィジカルをするには予算を確保して教材を購入必要があることからアンプラグドに偏ってしまっている現状があります。

プログラミング教育のための授業時間が設定されていないので、各教科の授業の中で「思考を学ぶ」程度の実践が多いのが実態です。予算やプログラミングの知識があれば、もっと本来の目標に近いことができるのでしょうが難しいところです。

一人一台配置されているパソコンを実際に使い、プログラミングの考え方を学び、そして各教科の理解を深めるためには、特に予算が必要のないビジュアルプログラミングに取り組むことが最適でしょう。教科の理解を助けるビジュアル言語を使ったプログラミング体験をすることが求められます。中でも「スクラッチ」はツールとして簡単なブロックが多数用意されています。組み合わせ方で様々な表現ができます。ネットにつながるパソコンが1つあれば学ぶことができるのです。