マイクロビットの振動センサー

1 マイクロビットを振る

クリスマスの頃、電子黒板に大きなツリーを表示して何か楽しいゲームはできないかと考えていました。マイクロビットを夢中で振って電飾をつけるゲームの実践があり、子ども達は大喜びで温かな雰囲気が教室に充ち溢れました。

振った回数をデータとして活用することができます。このデータと条件文で、季節の行事を実施する実践例があります。

マイクロビットの振動センサを活用して、振った回数を条件文で結び表現する例は、2つあります。一つは、「クリスマスツリーを点灯させよう」で、もう一つは「心のおにをやっつけよう」です。

特別支援教育では、季節行事の意味を理解し思い出に残る楽しいイベントにすることを実践している学校は多いことと思います。

その中で、クリスマスはイベントとしては大きい方ではないでしょうか。偉い方やまたは若手の方がサンタクロースに扮して子ども達にプレゼントをするというのは定番の景色です。

そこにマイクロビットを使ったゲームも加えるととても楽しい会になりました。

基盤を汽笛の合図で振りはじめ、電子黒板に配置した大きなクリスマスツリーのランプを点灯させていきます。1段目は20回以上振ったときに点灯するプログラムが組まれていました。段々と上の方のランプが点灯していき、最後にツリーの頂点に配置したハートを点灯させます。

制限時間もスクラッチで組まれていて、見事全部を点灯させるとクリスマスソングが流れるという条件文と効果音が用意されていました。

子ども達は、基盤が壊れるかと思うほど真剣に振ります。参加した教師たちも特に主婦の先生は料理するときの動作と共通点があるのか良い記録を出していました。

2 節分の豆まきで

2月の節分では、自分の課題や弱点を「心のおに」として書き、そのワークシートめがけて「作り物のまめ」をぶつけて打ち勝つというイベントをするところもあるかと思います。

そんなときに、プログラミングを使った実践がありました。まめをまくように基盤を振り、その回数で電子黒板に配置した鬼の絵が、スクラッチの画像ツールである「幽霊」効果で色を薄くしていき、ついには鬼を消滅させるというものです。

節分の意味や心の鬼を定めることからはじまり、最後にはやっつけるという昔ながらの季節行事の雰囲気を大切にしながら、そこにプログラミングの利点をマッチさせた実践です。

特別支援教育に関わらず、教育の現場で年中行事の意味を知り、行事ならではの体験をすることは子ども達にとってとても大切な学びです。そこにプログラミングの新しさを加えて現代的な表現ができれば新しくて楽しい素敵な行事になるのではないでしょうか。