文作りの面白さ

1 主語と述語の意味

国語の文法の学習は、小学校では「漢字とことば」のコーナーで学びます。その内容は、主語・述語や敬語など様々です。「だれが~どうした。」などの文例で一般的な主語と述語をとらえる練習は、低学年から登場してきます。

この学習を考えるときに大切なのが文節という考え方です。文章は、いくつかの文節に分けられます。文節と文節の区切りの場所は、「ね」と言う言葉を入れると分かりやすいと学びます。

例えば、「ぼくは、山へ行った。」という文章では、「ぼくはね、山へね、行ったね。」のようにすると3つの文節から成り立っていることが分かります。

このとき、「ぼくは」が主語で「行った」が述語になります。主語は文の主人公みたいなもので、述語は動作・作用・属性を表しています。

2 ビスケットでマッチング

この言葉のきまりを学習するのに、プログラミングを利用した実践例があります。

上の絵のように「~が」のめがねに、「うまが」「くるまが」「ひとが」の3パターンに変化するようにプログラムします。そして、「~が」の方には、「指マーク」を付けてクリックされるまで処理をストップしておきます。

言語「ビスケット」では、めがねのプログラムを並列して配置すると、ランダムに選択される処理がなされます。

絵の左側のように、「~が」の場所をクリックすると、3つの言葉の内の1つがランダムに選択されて表示されます。

以下「~と」「~で」「~した」も同様です。4か所をクリックすると、ランダムで主語と仲間の者・場所・述語が決定します。

例えば、「ぼくは」「ぶたと」「にわで」「はしった」のように偶然にできた文章が表示されます。これは、国語科の言葉あそびで良く行われる「5W1Hゲーム」と同じです。

偶然できた文の面白さに笑いが起こる学習ゲームを紙ではなくパソコンで作った形です。

主語と述語、そして仲間や場所がミスマッチな文を楽しみながら、主語と述語が係り受けの関係になることが、相手に伝えたいことを正確に伝える上で大切になるということを理解する学習です。