回りくどくてもできる

1 算数を学ぶ面白さは?

算数科の学習の面白いところとはどこでしょうか。他の教科と違って練習しただけ点数となって帰ってくるところでしょうか。つまり、たくさんの練習問題をこなすことで正解への道筋がパターン化され何度でも出来るようになることです。

逆に、うまく正解できなかったときも、どこで間違えたのか式や図をもう一度見直して原因を発見し修正したら正解できたときの喜びが大きいところです。ですから、数多くの問題パターンに取り組み、それを正解までやりこなす経験を積めば、問題を見たときにどういうやり方をして立式すれば解けるかのパターンを思い出せばいいのです。

算数は努力の教科、多くの問題に取り組んだだけ成績が上がるといわれます。ただし、ただやりこなすだけではなく正解するところまでやりこなすことです。どこかの塾で実践されているように大量の問題を百点になるように繰り返し学習することで飛び級すら夢ではない実力がつくのです。計算の力は確実につくと思われます。本当は文章題の力も着くはずですが、そこまで至っていないお子さんもいますが、絶対にできるはずです。読解力の問題ではありません。

 

2 プログラミングの面白さは?

算数科の特徴をお話ししましたが、プログラミングも全く同じところがあります。プログラムに取り組んだだけ経験となってよいプログラムが作れるでしょう。

たくさんのプログラムを書くことで、変数の設定の仕方や画面での見せ方・細かな陥りやすいミスがパターン化され部分的なプログラムの引き出しがたくさん持てるようになります。うまくプログラム処理が進まなかったときには、アルゴリズム的図面などを確認しながら、どこでミスをおかしているかを発見し修正することで正しい処理が流れるようになります。多くのパターンのプログラムを書き、多くのミスを修正する経験を通して正しいプログラムが書けるようになるのです。

そして、算数と似ている点としてもう一つあげておきたいのは、「回り道的やり方でも認められる」というところです。

算数の問題の中には、特に「確率」や「場合の数」の単元で、しらみつぶし的に答えを列挙していく方法があります。公式や線分図などを駆使しても解くことができず、一つ一つ当てはまる適切な答えを地道に求めていく方法です。スマートなやり方のできる問題もありますが、地道に出していく問題も正当な方法としてあるということです。

この点がプログラミングと似ているところです。難しい勉強をしスマートで合理的な無駄のないプログラムを作ることができるプログラマーでなくても地道な回りくどいプログラムでもプログラムが正しければ動いてくれるということです。処理のスピードが速いので、大差なくプログラムが実行できるということです。