1 会話が楽しい
学生時代に、21日間で8か国を巡る旅行に出かけたことがあります。何より楽しみだったのは、各国の人たちとの交流でした。言葉はたどたどしいけれど、それでも何とか通じた瞬間の喜びは、本当に格別でした。
この旅行は、学生向けの格安ツアーだったんです。行きと帰りは団体ツアーでしたが、あとは自由に動けるケチケチ旅行。ユーレイルパスという、ヨーロッパの鉄道が周遊できるチケットを使って旅をしました。
まず驚いたのは、ロンドンのマダム・タッソー館。ダイアナ妃の人形が本物そっくりで感激しました。
オーストリアのザルツブルクでは、「サウンド・オブ・ミュージック」のロケ地を巡って大満足!
イタリアでは、ピサの斜塔の前で定番の記念写真も撮りました。
フランスでは、文通していた相手の家に泊まらせてもらい、現地の料理をご馳走になり、ホームビデオを一緒に見たのも貴重な体験でした。
どの国でも現地の人との出会いがあり、そこでの会話が何より楽しかったですね。言葉が完璧じゃなくても、心が通じ合えたときの嬉しさは今でも忘れられません。
2 旅の行動はワンパターン
どの国でも、まず最初にやることは決まっていました。到着したらまずお金と地図を手に入れるんです。
当時は、小切手を使って現地の通貨に両替していたんです。交換所でサインをしてお金を手に入れ、次に観光案内所に行って地図をもらい、安いホテルを予約するのが鉄板の流れでした。観光地を回るにも地図がないと迷ってしまいますし、まずは宿を確保しないと落ち着きませんからね。
これで準備が整ったら、あとは自由に旅を楽しみました。もちろん、使う英語は簡単な単語を並べただけ。でも、不思議なことに、そんなやりとりでも身振り手振りを加えると、ちゃんと理解し合えるものなんですよね。
この学生時代の旅行で私が学んだのは、「勇気を出してチャレンジすれば、何とかなる」ということです。何度も同じことを繰り返すうちに、行動がどんどんスムーズになっていきました。まさに、自分なりのプログラムを作り上げていった感じです。
これからの時代を生きる子どもたちには、ぜひ一度は海外に出て、冒険をしてほしいと思います。そうすることで、自分自身を見つめ直すきっかけになりますし、人との関わりの楽しさや大切さを実感できるからです。