大文字と小文字のマッチング

1 アルファベットを覚える

小学校では、高学年で外国語を教科として学習します。また、他の学年では外国語活動として英語を学びます。どちらも日本語の五十音のように、アルファベットを覚えることは大切です。

英単語は、アルファベットを並べてできているものです。ですから、読んだり話したりするときには勿論、書くときにも必要なものです。

そこで、小学校でもアルファベットの字形や書き順などについて学びます。特に、アルファベットには大文字と小文字の2種類があるので、その両方を学ぶ必要があります。

字形や書き順については、通常ワークシートを用いるなどして練習することが一般的です。

小学生にとって英語は、未知の領域であり興味・関心も割と高い状態にあると思います。会話の練習やゲームなどについては、とても意欲的な参加態度で臨んでいる子がほとんどです。

しかし、アルファベットの練習となれば話は別です。得意な子はすんなりやり終えますが、苦手な子にとっては難しいものがあります。

2 小文字と大文字のマッチング

スクラッチを使った小文字と大文字をマッチングさせるプログラムの実践がありました。

上の絵のように小文字と大文字がランダムに配置されています。緑の旗でスタートさせるとタイマーが動き出し、子ども達はマッチングさせようと文字をドラッグします。

小文字と大文字がマッチすると文字が消えていきます。全てが消えると効果音が「ジャジャーン」となり、タイムも止まるしくみです。

これは、「~に触れた」という調べるブロックを利用しています。マッチするスプライトと触れたら「隠す」ブロックで消えるようにします。他のスプライトに触れても変化しないようになっています。

子ども達は、全部消すという達成感得ることができ、さらにタイムを競うゲーム性もあることから、大変意欲的に取り組むことができたようです。

ゲームをしながら、アルファベットを覚えるという大切な目標も達成できます。遊びを通して行うと理解が早まり持続性も高まると考えます。

さらに、このマッチングプログラムは、コスチュームを変化させることで、平仮名とカタカナ、漢字と読み・物の絵と名称等など、様々な活用が幅広くできる可能性があると考えます。